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 日本ではクリスマスと言えばケーキとチキンですが、その元と思われるアメリカではそのような文化はありません。

 戦後占領軍の米軍兵士がケーキを飾ってクリスマスを祝った様子をメディアが伝えた。これを見た日本人は「ケーキを食べながらクリスマスを過ごすのがアメリカの風習」だと誤解した。
 当時米国が過剰生産された小麦を日本に売りさばきケーキを自由に生産・販売できるようになり、米国文化に憧れた日本人はクリスマスケーキを買うようになった。(悪名高い学校給食の脱脂粉乳もアメリカのおさがり)

 「クリスマスチキン」も米軍の影響を受けた。欧州ではクリスマスのような特別な日に高級料理であるガチョウを食卓に並べるが新大陸アメリカの住民はガチョウより繁殖しやすい七面鳥が定番となってその風習で日本でクリスマスを過ごす米軍人も七面鳥を食べていたが、それを目撃した日本人の間で「クリスマスといえば七面鳥」という認識が広まったが高価な七面鳥の代わりに焼き鳥などを代わりにしていた。

 その後にチキンを日本のクリスマス伝統料理として定着させたのが1970年に日本に進出したKFC1号店の店長、大川毅氏で「米国ではクリスマスにKFCチキンを食べる」という噂を流したのだ。根拠のない宣伝文句が日本公共放送のNHK電波に乗って、日本ではクリスマスシーズンに売れるKFCチキンが月平均売上の10倍に達し、伝統料理として定着した。


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